抗精神病薬の治験

当院では様々な精神疾患の治療を行っておりますが、統合失調症
患者さんも多く受診され、日々診療を行っています。
そこで今回、統合失調症(抗精神病薬)の治験をスタートします。
そもそも統合失調症とは、精神障害の一つで、発症のメカニズムや根本的
な原因はまだ解明されておらず、また様々な仮説が提唱されているもの
の、残念ながら決定的な定説の確立がありません。
この治験薬の有効成分は、統合失調症の症状と関係があるといわれている脳内
の神経伝達物質であるドパミン、セロトニンを調整し、精神症状を改善する
作用があると考えられています。また、国内では既に統合失調症の治療薬と
して広く使われている錠剤と散剤がありますが、今回は、患者さんへの利便性
向上、副作用の軽減をメリットとした「貼り薬」です。
次に、目的については、この「貼り薬」を、統合失調症の患者さんに長期間
使用していただいて、安全性と効果を調べることです。
(今回の治験は、プラセボ(偽薬)はありません。)
年齢18歳以上の男性および女性で、統合失調症でお悩みの方。
治験へのエントリーは希望していただいてもかまいませんし、私からお話し
することもあるかもしれません。
エントリーの基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。
ご協力よろしくお願いします。