現在の日本の処方箋薬で抗不安薬や睡眠薬は殆どがベンゾジアゼピン系(BZP)薬剤であります。以前から欧米に比べて処方数が多く(下記グラフ参照)常用量依存の問題がありましたが、4月の診療報酬改定でこれまでは抗不安薬2剤、睡眠薬2剤までOKだったのが「抗不安薬と睡眠薬で3種以内にしないと処方箋料を大きく下げる」ということになりました。BZP系以外の睡眠薬や抗不安薬は非常に少ないのが現状です。代替薬があるのならBZP系を処方しないでも済みますが、はっきりとした代替薬はありません。国の方針は分からないでもないですが、代替薬のラインナップが揃ってからにして欲しいものと考えています。