新しい抗うつ薬の治験

当院では、日々、様々なうつ病患者さんの診察、治療を行っており
、開院(おかげさまで10周年を迎える事ができました。)以降、現在にいたるまで、
大うつ病性障害の治験では、数100名の患者さんに参加していただきました。
あらためて、ありがとうございました。
そこで、今回、また新たな抗うつ薬の治験を開始します。
そもそも、うつ病の症状は、気持ちが落ち込んで無気力になったり、ゆううつ
な気分が続く、集中力がおちる、物事の決断がなかなかできないなどの精神的
なものや、体重が減る、体がだるい、頭痛やめまいがする、眠れないなど身体
的なものがあります。
今回のお薬は抗精神病薬(2007年に世界で初めて「大うつ病性障害の補助
療法」という効能・効果で承認されたお薬です。)と抗うつ薬(日本をはじめ
世界で広く使用されている抗うつ薬です。)の配合剤で、このお薬のメリット
は、2種類の薬剤を1錠で服用することができることと、どちらか一方の飲
み忘れがなくなることです。
また、この治験は、約5か国で同時進行に行うグローバルな試験で、アジア
(日本を含む)・オセアニア地域で約800名の患者さんに参加していただく
予定です。
年齢20~65歳未満の男性および女性で、大うつ病性障害(症状が8週間以
上継続している)でお悩みの方。また、1~3回の適切な抗うつ薬治療を受け、
いずれの治療でも効果が不十分である方が参加の対象です。
治験へのエントリーは希望していただいてもかまいませんし、私からお話しす
ることもあるかもしれません。
エントリーの基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。
ご協力よろしくお願いします。