うつ病の治験その2

うつ病の治験にご協力ください。
当院は開設当初からうつ病の治験を数多く実施しております。

誰でも嫌な事や悲しい事があると落ち込んだりやる気を失ったりすることがありますが、多くは一時的なものでいつの間にか良くなります。しかし、憂うつな気分や何に対しても興味や喜びを感じない状態が長く続き、日常生活に支障をきたす場合を「うつ病」と言います。
うつ病ではこころの症状や身体の症状が現れます。憂うつな気分、不安、イライラする、集中できない、眠れない、食欲がない、身体がだるい、肩こりなど様々な症状があります。
こうした症状が現れる原因について、脳内で情報を伝達するために働いている物質の一部が減少したと考える説や、特定の受容体(じゅようたい)(細胞の表面や中にあり、ホルモンや化学物質と結合することによって細胞の変化を引き起こす蛋白質(たんぱくしつ))のはたらきが弱くなると考える説などがあります。

今回の治験で使用するお薬(治験薬)はこれから国内で有効性と安全性を確認します。この治験薬は今までのうつ病の薬とは異なる作用で抗うつ効果を示すことが期待されています。その作用とは、脳内にあるGABA(ギャバ)A受容体と呼ばれる受容体に結合し、はたらきを強くすることです。

診察時にエントリー基準をみたしていれば、私から治験へのエントリーについてお話させていただくかもしれません。また、自らご希望されてもかまいません。ご協力を宜しくお願いします。