診療所協会で救急の担当理事をしている私ですので、標記会議に昨夕参加してきました。応急入院の基準や手続きに関することや輪番病院の位置づけに時間をとられましたが、診療所協会への要望も委員の方々から出ましたので、3月17日に診療所の医師で会議をしようと考えています。札幌市の精神科救急体制は、この2年くらいで大きく変わることでしょう。その中で診療所が果たす役割は何かを問われているようです。また今年の4月改定の診療報酬で「救急体制への協力(詳細は不明ですが)」していないと、初診時の点数が下げられる(協力していると上がる)こととなりそうです。救急と診療報酬(特に精神療法)をリンクさせるのはいかがなものかなぁとは思いますが、少なくとも2年間はそうなるんでしょうね。
会長再任&北精診のこと
北海道精神神経科診療所協会(北精診)の新理事会が土曜にあって、旭川の直江会長が満場一致で再任されました。2013年には日精診総会・学術研究会を札幌にて行うこととなっていますので、直江会長の下、新理事が中心になって大会を成功させたいものですね。
医師会の仕事や北精診の仕事はほぼボランティアです。僕は名誉欲はないのですが、「本業が一定程度安定しているならば公(パブリック)な仕事(これは殆どがボランティアや奉仕活動)もするべき」と考えて今まで活動してきました。僕の後に多数のメンタルクリニックの先生が開業されましたが、公の仕事を毛嫌いする傾向にあるように感じています。ちょっと残念なことと思います。
新しい抗うつ薬の治験
抗うつ薬の治験については、「院長の日記帳」でもその都度、紹介していますが、当院では過去多数実施し、その中で有効性が確立し発売されたお薬を、現在通常治療で処方する事もあります。これも、ご参加頂いた患者さんのおかげかと思っています。
そこでまた、今回新たな抗うつ薬の治験を開始します。
このお薬は、脳内の様々な神経伝達物質のバランスや量に影響を与え、その結果うつ症状を軽減する可能性がある、ニコチンチャネル阻害薬という種類のお薬です。
なお、このお薬はメカミラミン(Inversine®)というお薬と似ており、メカミラミンは日本で未承認ですが、世界では、高血圧治療薬として長年使用されています。また、このメカミラミンおよびこのお薬を使った別の治験では、既に承認されている抗うつ薬と併用したとき、うつ病治療に役立つ可能性も示されました。
そして、この治験は約5カ国で同時進行に行うグローバルな治験です。
年齢18~65歳の男性および女性で、大うつ病性障害でお悩みの方。また、1剤の抗うつ薬を服用しているが、効果が不十分である方。もしくは抗うつ薬を服用していない方が、参加の対象です。治験へのエントリーは希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。エントリーの基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。ご協力宜しくお願い致します。
抗うつ薬(SNRI, SSRI)の併用療法治験
ここ数年になり、様々な新規抗うつ薬(SNRIやSSRI)が上市(発売)されました。
そして、上市(発売)された新規抗うつ薬の殆どは、当院で治験を行い、評価した薬剤です。
改めて、ご協力くださった患者さんがあってこその賜物かと思います。
さて、今回も上市(発売)に向けて、更なる治験をはじめます。
今回の治験は、大うつ病(大うつ病性障害)の治療において2週間以上前から、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)を服用している20歳以上65歳未満の方が対象となります。(ただし、条件によっては参加できない事もあります)
方法は、日本において厚生労働省に承認されている、抗うつ薬の「SSRI」または「SNRI」に、今回の治験薬を併用して服用した時の効果と安全性を確認します。また、治験薬には、薬効のないお薬(プラセボといいます)を使用する場合があります。
また、米国および欧州で、統合失調症や双極性障害に対して使用が認められており、また、うつ病に対しても、他の抗うつ薬との併用療法として使用が認められています。
ちなみに、併用療法とは、大うつ病の患者さんが抗うつ薬による治療を続けたまま、さらにこのお薬を2剤目として追加服用して治療を行う療法のことです。
治験へのエントリーは希望していただいてもかまいません。是非、ご興味があれば、私までご連絡ください。参加の基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。ご協力宜しくお願い致します。









